ニューズレター・JASESS


ニューズレター・JASESS No.84

社会・経済システム学会  2011.12.1

謹啓 会員諸氏におかれましては、ますますご清栄のことと存じ上げます。

 さて、本学会の第30回大会が、10月29日(土)・30日(日)の両日、東京大学において開催されました。大会報告ならびに次回第31回大会の開催要領等についてお知らせいたします。

■第30回大会は好評裡に終了しました

 社会・経済システム学会第30回大会は、「イノベーションと社会・経済システム」と題する大会テーマのもと、10月29日(土)、30日(日)の両日、東京大学 本郷キャンパスで開催され、企画分科会をはじめ各分科会の報告・討論も好評裡に終了しました。1日目午後の記念講演では、「クラウドコンピューティングと社会・経済システムのイノベーション」と題して、須藤修先生(東京大学教授)にご講演をいただきました。

 学会大会の開催に尽力された東京大学の田中秀幸大会実行委員長をはじめとする大会実行委員の皆様のご協力に深く感謝いたします。

■第31回大会は、静岡県立大学で開催することになりました

 社会・経済システム学会の第31回大会は、静岡県立大学において下記の要領で開催することになりました。

【大会テーマ趣旨説明文】

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに続く福島第一原子力発電所の事故は、被災地に未曾有の被害をもたらしたばかりでなく、日本社会全体にも甚大な影響を及ぼした。同時に、この大地震と原発事故は、既存の社会経済システムが内包していた歪み、矛盾、問題点を大きく露呈させるものでもあった。

 災害・事故に対するリスク評価の甘さ、原発に依存したエネルギー政策、エネルギーを過剰に消費するライフスタイルとそうしたライフスタイルを前提とする経済システム、専門家と非専門家の間のコミュニケーション回路の不在、異常事態にあっても政争に終始する政治システム、復興への障壁となる世界的な経済停滞と円高、膨らむ財政赤字などなど、この大震災によって顕在化された問題、目を背け続けることが難しくなった問題は枚挙にいとまがない。そして、既存の社会経済システムが抱えていたこれらの問題は、自然科学、社会科学、人文科学といったすべての研究分野に解決すべき大きな課題を突きつけている。

 被災者の窮状を考えれば、個別の被害に対する早急な対応や被災地の一日も早い復興が何よりも重要であることは論を俟たない。しかし、今回の大震災・原発事故のような大災害からの本当の意味での復興を果たそうとするなら、被災地の被害に特化した対症療法的、局所的な対応にとどまることなく、大災害によって明らかになった既存の社会経済システムそのものの根本的な問題に目を向け、システム全体の再デザイン・再構築を考えること、すなわち日本の社会経済システム全体の再生を図ることが是非とも必要となる。

 本学会が過去数年間に大会テーマとして取り上げてきた問題は、「リスクと安全」、「幸福と不幸」、「市場主義」、「持続可能な社会経済システムと地域総合デザイン」など、いずれも今回の大震災・原発事故で顕在化した問題に大きく関わるものであった。ここでもう一度、これまでの議論や考察を踏まえたうえで、人々の安心・安全を拓く新たな社会経済システムのデザインを分野横断的な立場から理論的・実践的に検討することは、文理を問わない学際的な性格を持つ本学会の果たすべき重要な役割である。

 本大会では、「復興と再生〜安心・安全を拓く社会経済システム〜」という大会テーマの下、「地域の復興」、「エネルギー政策」、「防災」、「災害とコミュニケーション」など、さまざまな領域について、多様な観点からの理論的、実践的な研究の発表と盛んな議論が行われることを期待する。

  1. 報告をご希望の方は、所属機関・氏名・報告論題・報告要旨(400字〜600字程度)を2012年5月31日必着で事務局(放送大学:事務局長 奈良由美子)まで必ずメールにてお送りください。
  2. ご報告の採否は2012年7月頃にご通知できると思います。
  3. ご報告いただくことになった際には、2012年9月15日(必着)で、A4版×2枚ないし4枚(偶数枚のみ)の報告要旨原稿をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。

■新入会員紹介(氏名、所属、専門分野、区分)

  1. 高橋幸治(タカハシコウジ) 相模原拘置支所 矯正教育・医療・情報システム管理 一般
  2. 河野憲嗣(コウノケンジ) 京都大学大学院・ソニー銀行 経営学 一般
  3. 前久保智博(マエクボトモヒロ) 同志社大学社会学研究科 社会学 学生
  4. 土橋臣吾(ドバシシンゴ) 法政大学社会学部 メディア論 一般
  5. 三上真寛(ミカミマサヒロ) 北海道大学大学院経済学研究科 制度・組織の経済学 学生
  6. 嶋根政充(シマネマサミツ) 明海大学経済学部 経営学(人的資源管理論・組織論・経営論)・企業論・企業家論・ジェンダー論 一般
  7. 白井信雄(シライノブオ) 法政大学地域研究センター 環境学(持続可能な地域づくり・地域環境政策・環境普及学・環境情報学) 一般
  8. 白坂成功(シラサカセイコウ) 慶応義塾大学大学院 システムデザイン・エンジニアリング 一般
  9. 岡本美紀(オカモトミキ) 慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント 学生
  10. 田中里尚(タナカノリナオ) 文化学園大学 ファッション・システム論・日本近代雑誌メディア史論・歴史社会学 一般
  11. 鈴木重央(スズキシゲオ) 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント 学生
  12. 津々木晶子(ツヅキアキコ) 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント 学生
  13. 荒井祐介(アライユウスケ) 東京工業大学大学院社会理工学研究科 政治学・システム科学・サービス科学 一般
  14. 田崎俊之(タザキトシユキ) 同志社大学大学院社会学研究科 社会学 学生
  15. 堀田佳江(ホッタヨシエ) 慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント 学生
  16. 大島絹衣(オオシマキヌエ) 成城大学大学院経済学研究科 経営学・経営管理 学生
  17. 境新一(サカイシンイチ) 成城大学経済学部 経営管理論・芸術経営論・会社法 一般
  18. 喩静媛(ユセイエン) 東京大学大学院学際情報学府 社会情報学 学生
  19. 堀江真弘(ホリエマサヒロ) 東京大学大学院学際情報学府 学術情報学 学生
  20. 加藤綾子(カトウアヤコ) 東京大学大学院情報学環 社会情報学 一般
  21. 任輝(ニンキ) 福岡大学大学院経済学研究科 経済学 学生
  22. 劉維雪(リュウイセツ) 福岡大学大学院経済学研究科 経済学 学生
  23. 森康彦(モリヤスヒコ) 福岡大学大学院工学研究科 建設工学(道路土質) 学生
  24. 林秀彦(ハヤシヒデヒコ) 鳴門教育大学 知識科学・情報工学 一般
  25. 永野直(ナガノナオ) 千葉県立袖ヶ浦高等学校 情報教育 一般
  26. 崎山充(サキヤマミツル) 富士通エフ・アイ・ピー 災害情報・知識科学・医療情報 一般
  27. 藤本良介(フジモトリョウスケ) 関西大学大学院総合情報学研究科 経営組織論・情報システム論・知識管理論 学生
  28. 岡美千瑠(オカミチル) 東京大学大学院学際情報学府 社会情報学 学生

 以上の方々の入会が10月29日(土)の総会において承認されました。(敬称略)

■昨年度会計報告および今年度予算

 2011年10月29日(土)の総会で、昨年度の会計決算について小幡・廣田両会計監事の監査報告書とともに事務局から報告があり承認されました。また、今年度予算案についても事務局より資料に基づき報告があり総会で承認されました。

(詳細は省略)

■学会ウェブサイト運用体制変更のお知らせ

 本学会が学会ウェブサイトを運用するために利用している「国立情報学研究所学協会情報発信サービス」は、2011年度末で終了いたします。このため、本学会では、独自ドメインを取得し、民間のレンタルサーバーサービスを利用して、ウェブサイトを運用することになりました。つきましては、会員各位には以下の2点についてご協力いただきますようお願いいたします。

  1. 学会ウェブサイトの新しいURLは「http://jasess.jp/」です。すでに仮運用を始めておりますが、2012年度より正式運用となります。
  2. 個人でウェブサイトを運用している会員各位は、学会ウェブサイトへのリンクを新しいURLに変更してください。特に、1998年12月のウェブサイト運用開始当時のURL「http://jasess.u-shizuoka-ken.ac.jp/」は、2012年9月末日で廃止いたしますので、それ以前に新しいURLに変更してください

■会費納入のお願い

今年度及び前年度以前の会費が未納の会員には、再請求書(ヤマトフィナンシャル振込み用紙)をお送りいたしますので、納入のほどよろしくお願いいたします。

■変更届提出のお願い

 ご住所、ご所属、その他、会員情報にご変更がございましたら学会事務局(放送大学 奈良研究室内、E-mail:kawasys@@@ouj.ac.jp、@を2つ削除してください)までお知らせください。

※ニューズレター等配布物の返送が相次いでおります。送付先変更がございましたら速やかに上記事務局宛メールアドレスまでお知らせくださいますようお願いいたします。

 

本年も会員の皆様にはご尽力くださり誠にありがとうございました。よいお年をお迎えください。