社会・経済システム学会 2000.12.15
謹啓 会員諸氏におかれましては、ますますご清栄のことと存じ上げます。
さて、本学会の第19回大会が、11月25日(土)、26日(日)の両日、奈良女子大学で開催されましたので、大会報告ならびに次回第20回大会の開催要領等について、ニューズレターNo.51としてお届けいたします。
社会・経済システム学会第19回大会は、「システム論を問いなおす:新世紀のシステムをデザインする」と題する大会テーマのもと、11月25日(土)、26日(日)の両日、奈良市の奈良女子大学で開催され、各分科会の報告、討論をはじめ、各プログラムとも好評裡に終了しました。
会長記念講演では、グローバル化の進む21世紀の社会システムとそれを扱う社会システム理論の今後について中山慶子会長からお話がありました。「社会・経済システム学会の初心と成果」と題されましたシンポジウムでは、創設当時から本学会に深く関わってこられた先生方をはじめとする諸先生方に、本学会が当初目指していた理念・方向をお話しいただくとともに、新たな世紀へ向けて本学会が進むべき道についてご討議いただきました。
また、今年度は、大会2日目の26日(日)に招待講演のセッションを設け、上智大学の廣瀬(川口)和子先生、神戸大学の田所諭先生をお招きして、それぞれご講演をいただきました。プログラムの時間上の制約から、それぞれの先生方のセッションを別室で同時進行するかたちになってしまいましたが、どちらのセッションにも数多くの会員の参加が得られ、刺激的で示唆に富んだご講演、活発な討論など意義深いセッションとなりました。
2000年11月25日(土)の総会の席上、次期理事選出のための投票が行われました。その結果、得票上位だった下記の10名の方々が次期の理事に選出されました。
飯尾要、日下正基、阪本靖郎、塩沢由典、出口弘、徳安彰、直井優、中山慶子、日置弘一郎、吉田民人 (以上10名、五十音順・敬称略)
翌11月26日(土)に次期理事による理事会が開催され、以下の19名の次期理事と2名の次期監事が選任されました。(裏面に続く)
次期理事:畔上統雄、岩田昌征、奥田栄、小野瞭、小幡範雄*、公文俊平、高坂健次、佐藤慶幸、庄司興吉、竹下公視、谷本寛治*、津田直則、長尾史郎、野田隆、福田亘、増田祐司、村田晴夫、依田博、渡辺聡 (以上19名、五十音順・敬称略 *は新規)
次期監事:岸本裕一、清成忠男 (以上2名、五十音順・敬称略)
なお、次期理事、次期監事の任期は、いずれも2001年4月1日から2003年3月31日までです。
2000年11月26日(日)に行われました次期理事による理事会において、次期会長に中山慶子現会長、次期副会長に日下正基現副会長がそれぞれ推薦されました。
次期会長、副会長の任期は、どちらも2001年4月1日から2003年3月31日までです。
これまで任期の定まっていなかった関西、関東各支部長について、任期を理事の任期に合わせること、再任は連続三期までとすることが26日の理事会で決まりました。これに伴い、次期関西支部長を日置弘一郎次期理事、次期関東支部長を谷本寛治次期理事に新たに委嘱することが決まりました。
長年、関西支部長をお勤めくださった塩沢由典先生、関東支部長をお勤めくださった庄司興吉先生、有難うございました。
氏名(所属:専門)
後藤一郎(大阪経済大学:流通システム論)、飯田哲也(日本総合研究所:環境エネルギー政策)、吉村泰志*(関西大学大学院商学研究科:経営組織論、組織変動論)、土屋雄一郎*(立命館大学大学院政策科学研究科:環境社会学)、難波安彦(兵庫教育大学:経済学)、金原あかね*(奈良女子大学大学院:生活保障論)、浅尾真紀(日本生命保険相互会社:生活環境学)、岡田亜弓*(奈良女子大学大学院人間文化研究科:家政学)、挾本佳代(法政大学第一教養部・社会システム論)、小林廣(株・ボルカノ:機械工学)、松浦義昭*(大阪大学大学院経済学研究科:ファイナンス)、在間敬子*(京都大学大学院経済学研究科:環境経済学)、水原俊博*(立教大学大学院社会学研究科:社会学)、小島剛*(京都大学大学院文学研究科:社会システム理論)、春山貴子*(立命館大学大学院政策科学研究科:生物多様性の保全) 以上、敬称略・受付順。 *は学生会員。
ご住所、電話番号、所属などに変更がございましたら、事務局まで郵便、ファックス、電子メールでご連絡ください。名簿に電子メールのアドレスを掲載いただける方はアドレスをお知らせください。
なお、事務局の電子メールアドレスは、jasess@fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp です。
会費未納(2000年度)、滞納(1999年度以前)の方には請求書を同封いたしましたので、納入のほど宜しくお願いいたします。納入には、同封の振込用紙をご利用下さい。
機関誌の掲載論文につきましては、著者の先生方にご協力をいただきながら、編集事務局において 入念な校正作業を行っておりますが、刊行された機関誌に誤植や脱字が見られる場合がございます。学会ホームページでは、これらの誤植・脱字についての正誤情報を公開しておりますので、ご確認ください(※1)。また、誤植・脱字の訂正は、最新号だけでなく、バックナンバーにつきましても行っております。編集事務局(※2)にご連絡いただくか、あるいは下記の学会事務局(※3)まで電子メールでご連絡いただければ、随時学会ホームページに正誤情報を掲載いたしますので、よろしくお願いいたします。特に、各論文の著者の先生方には、お手数をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(編集委員会・編集事務局)
新しい世紀の最初の大会であるとともに、本学会の節目ともなります第20回の大会は、京都大学において下記の要領で開催することになりました。例年にもまして、会員各位の積極的な報告応募ならびに大会参加を宜しくお願い申し上げます。
また第15回大会からは、一般システム論・システム理論に関するセッションが常設されていますので、大会テーマに拘らず奮って報告応募下さい。
社会・経済システム学会は、第20回目の大会を迎える。2001年は、また新しい世紀の最初の年でもある。この記念すべき大会において、われわれは社会・経済をシステムとして研究するという学会の初心にもどりつつも、本学会における20年の蓄積と世界におけるシステム理論・システム研究の発展を踏まえて、次の世紀におけるシステム論を展望・構想することにしたい。
社会・経済をシステムとして研究するという視点は、学問の世界に広く受け入れられるようになったが、その視点が一般化しただけ、それを主題に掲げる本学会は、理論においても、応用においても、一層の深さと先導性と革新性を問われていよう。本学会は、すでに2年にわたり、「システム論を問いてなおす」の主題のもとに、システム論のさまざまな様相について討論してきた。それらの積み上げと反省の上に、第20回大会では、21世紀に求められる課題、それに取り組む方法、それらを支える理論について、各自の学問活動の現場から大胆な構想を提起していただきたい。