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ニューズレター・JASESS |
ニューズレター ・ JASESS No.60社会・経済システム学会 2003.12.15 社会・経済システム学会第22回大会のご報告謹啓 会員諸氏におかれましては、ますますご清栄のことと存じ上げます。 さて、本学会の第22回大会が、10月25日(土)、26日(日)の両日、一橋大学において開催されました。 大会報告ならびに次回第23回大会の開催要領等について、ニューズレターNo.60としてお届けいたします。 ■第22回大会は好評裡に終了しました社会・経済システム学会第22回大会は、「システムの公共性を考える」と題する大会テーマのもと、10月25日(土)、26日(日)の両日、東京都国立市の一橋大学で開催され、各分科会の報告、討論をはじめ、各プログラムとも好評裡に終了しました。 1日目午後の招待講演では、慶応義塾大学の金子勝先生が「グローバリズムと公共性の崩壊」と題して、ご講演くださいました。また、1日目の企画分科会?では、「公共性概念の再検討」というテーマのもとに3人の報告者から、2日目の企画分科会では、「中間組織と公共性」というテーマのもとに、3人の報告者から、この分野における研究の最新動向について報告が行われました。 今年度の大会は、第1日目に会員60名、第2日目に会員46名が参加し、また非会員の方々の参加者も約70名にのぼり、盛況のうちに終了することができました。学会大会の広報に尽力され、また、報告要旨集に入会申込書を綴じ込むなどの工夫をされた谷本大会実行委員長をはじめとする大会実行委員の皆様のご努力に感謝いたします。 ■新入会員紹介 〜次の方々の新入会が10月25日(土)の総会において承認されました〜
(敬称略、※は学生会員) ■昨年度会計報告および今年度予算10月25日(土)の総会で、昨年度の会計決算について、岸本、清成の両会計監事の監査報告書とともに事務局から報告があり、承認されました。なお、大会記念講演および企画分科会の非会員講師への謝金について、記念講演は3万円、企画分科会報告は1万円とすることが、10月25日(土)の総会において承認されました。今年度予算案についても事務局より資料に基づき報告があり原案通り総会で承認されました。 (会計報告、予算案資料は省略) ※送付済みレターの記載内容に誤りがあります。以下でご確認ください。
■横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)について昨年度総会で学会として参加することが承認された横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)の活動内容等について、中山慶子前会長から横幹連合ホームページ資料をもとに紹介されました。会員各位におかれましてもhttp://www.trafst.jp/をご参照願います。 ■住所等の変更についてご住所、電話番号、所属などに変更がございましたら、事務局まで郵便、ファックス、電子メールでご連絡ください。名簿に電子メールのアドレスを掲載いただける方はアドレスをお知らせください。 なお、事務局の電子メールアドレスは、miyamoto@andrew.ac.jp です。 ■会費納入について会費未納(2003年度)、滞納(2002年度以前)の方には請求書を同封いたしましたので、納入のほどよろしくお願いいたします。納入には、同封の振込用紙をご利用下さい。 ■第23回大会は、大阪大学で開催することになりました社会・経済システム学会の第23回大会は、大阪大学において下記の要領で開催することになりました。
【大会テーマ趣旨説明文】今日、われわれの周囲には、生活を脅かすリスクが多種多様なかたちで存在している。 国際関係における政治的・軍事的な紛争・緊張、ボーダーレス化した経済システムが引き起こす金融危機、先進国の少子高齢化がもたらす福祉国家の危機、途上国の人口爆発がもたらす飢餓や貧困、科学技術の発展がもたらす環境や生命への悪影響、IT革命による新たな情報管理問題など、問題は生活の全領域に及んでいる。 これらのリスクは、国連のような国際的システム、国家、企業、官公庁、学校などの組織、地域社会、家族、そして一人一人の個人にいたるまで、さまざまなレベルで多様な形態をとって現れており、しばしば従来型の対処法では十分に安全を確保することが困難になってきている。地震や台風のような自然災害でさえ、社会・経済システムと関係づけることなしには、リスクと安全の問題を考えるのは難しい。 20世紀もとくに後半になると、グローバル化、リージョン化、ローカル化が同時進行する中で、社会・経済システムの構造はかつてないほど多元的で複雑なものになり、社会現象の相互連関や発生メカニズムを見通すことがきわめて困難になってきた。日常生活の中にある身の回りのリスクが、一方ではグローバルなシステムと関連し、他方では高度な科学技術の体系と関連することが多くなってきた。 このような状況は、われわれにリスクと安全の再検討を迫る。一方では、そもそも現代社会におけるリスクと安全はどのように定義されうるか、社会・経済システムの中でリスクはどのように発生し、どのような安全の対処が可能かという理論的な問題がある。また、リスク発生の責任を帰属される主体は何か、リスクに対処し安全を保証する責任を負う主体は何か、という法的かつ倫理的な問題もある。 他方では、環境・資源、飢餓や貧困、安全保障、医療と健康、福祉、情報システム、教育、コミュニティ、家族など、具体的領域におけるリスクと安全をめぐる多様な問題がある。それらは学術的な分析を必要とするだけでなく、実践的な改善・解決を切実に求めている。 システムのリスクと安全という観点から、われわれは21世紀型の社会・経済システムをどのように構想することができるだろうか。この問いかけのもとに、現状分析から将来構想にいたるまで、理論と実証の両面から、専門領域を超えた会員諸氏の広範で野心的な議論が展開されることを期待する。
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