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ニューズレター・JASESS

ニューズレター ・ JASESS No.61

社会・経済システム学会  2004.4.1

新年度が始まり、会員諸氏におかれましては、意気込みも新たに研究、教育に励まれておられることと存じます。

今年度大会のご案内を中心に、ニューズレター・JASESS No.61をお届けいたします。

■社会・経済システム学会第23回大会のご案内

 社会・経済システム学会の第23回大会は、大阪大学において下記の要領で開催することになりました。

  • 大会テーマ:「システムのリスクと安全を考える」
  • 開催日:2004年10月30日(土)・31日(日)
  • 場所:大阪大学大学院人間科学研究科
  • 大会実行委員長:直井 優
  • 連絡先:〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-2 TEL & FAX:06-6879-8067
  • E-mail:naoi@hus.osaka-u.ac.jp

【大会テーマ趣旨説明文】

 今日、われわれの周囲には、生活を脅かすリスクが多種多様なかたちで存在している。

 国際関係における政治的・軍事的な紛争・緊張、ボーダーレス化した経済システムが引き起こす金融危機、先進国の少子高齢化がもたらす福祉国家の危機、途上国の人口爆発がもたらす飢餓や貧困、科学技術の発展がもたらす環境や生命への悪影響、IT革命による新たな情報管理問題など、問題は生活の全領域に及んでいる。

 これらのリスクは、国連のような国際的システム、国家、企業、官公庁、学校などの組織、地域社会、家族、そして一人一人の個人にいたるまで、さまざまなレベルで多様な形態をとって現れており、しばしば従来型の対処法では十分に安全を確保することが困難になってきている。地震や台風のような自然災害でさえ、社会・経済システムと関係づけることなしには、リスクと安全の問題を考えるのは難しい。

 20世紀もとくに後半になると、グローバル化、リージョン化、ローカル化が同時進行する中で、社会・経済システムの構造はかつてないほど多元的で複雑なものになり、社会現象の相互連関や発生メカニズムを見通すことがきわめて困難になってきた。日常生活の中にある身の回りのリスクが、一方ではグローバルなシステムと関連し、他方では高度な科学技術の体系と関連することが多くなってきた。

 このような状況は、われわれにリスクと安全の再検討を迫る。一方では、そもそも現代社会におけるリスクと安全はどのように定義されうるか、社会・経済システムの中でリスクはどのように発生し、どのような安全の対処が可能かという理論的な問題がある。また、リスク発生の責任を帰属される主体は何か、リスクに対処し安全を保証する責任を負う主体は何か、という法的かつ倫理的な問題もある。

 他方では、環境・資源、飢餓や貧困、安全保障、医療と健康、福祉、情報システム、教育、コミュニティ、家族など、具体的領域におけるリスクと安全をめぐる多様な問題がある。それらは学術的な分析を必要とするだけでなく、実践的な改善・解決を切実に求めている。

 システムのリスクと安全という観点から、われわれは21世紀型の社会・経済システムをどのように構想することができるだろうか。この問いかけのもとに、現状分析から将来構想にいたるまで、理論と実証の両面から、専門領域を超えた会員諸氏の広範で野心的な議論が展開されることを期待する。

  1. 報告をご希望の方は、所属機関・氏名・報告論題・報告要旨(400字〜600字程度)を2004年5月31日必着で下記事務局までお送りください。
    • 送り先:〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1−1 桃山学院大学社会学部 宮本孝二研究室気付
      • 電話:0725-54-3131(ex.3001)
      • fax:0725-54-3214(代表)
      • e-mail: miyamoto@andrew.ac.jp
  2. ご報告の採否は2004年7月頃にご通知できると思います。
  3. ご報告頂くことになった際には、2004年9月30日必着で3,000字程度の報告要旨原稿をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。
  4. 第23回大会関連論文の機関誌への投稿締切日は2005年3月31日(必着)です。完成論文提出締切日は2005年9月30日(必着)となっております。大会関連論文、一般投稿論文、特集論文についての詳細は、社会・経済システム学会ホームページ内、機関誌編集方針の概要 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasess/journal/memo.htmlをご覧ください。

■電子図書館サービスの新方式について

 2004年2月23日(月)東京の学術総合センター内で国立情報学研究所(NII)主催の電子図書館サービス連絡会議が開催され、140以上の学会が参加しました。本学会からも事務局長宮本とウェブサイト担当青山会員が参加し、電子図書館サービス実施状況、および今後の方針について説明を受けました。

 詳細は秋の学会大会の総会においてご審議いただきますが、2005年度より新たな論文情報提供サービスを国立情報研では開始するため、本年11月末日までに各学会との間で情報公開や著作権について新たな契約を締結することになります。本学会は現在の電子図書館サービスにおいては著作権無料公開(学会誌18号まで)を選択していますが、新契約においていくつかの契約オプションが準備されていますので、本学会としても再検討が可能です。

 あらためて本年夏に国立情報研より、新サービスおよび契約に関する詳細が説明される予定ですので、ニューズレターあるいは大会プログラム送付時に契約オプションについての詳細情報をご報告申し上げます。

■平成17年度科学研究費審査員候補者について

 2004年3月16日(火)付けで日本学術会議の経済政策研究連絡委員会より、3月26日(金)までに平成17年度科学研究費審査員候補者を社会・経済システム学会から1名(経済政策あるいは応用経済学)推薦するようにとの連絡があり、津田会長と事務局長宮本が協議した結果、神戸大学大学院経済学研究科の福田亘教授に急遽お願いし、候補者となっていただきました。

■事務局からのお詫びとお知らせ

 ニューズレター60号に記載ミスがありましたので、ここにお詫びとともにお知らせ申し上げます。訂正箇所は、2ページ目の昨年度会計報告および今年度予算の以下の箇所です。同封いたしました別紙をご参照ください。

 (訂正箇所は省略)

■住所等の変更について

 ご住所、電話番号、所属などに変更がございましたら、以下の社会・経済システム学会事務局まで至急ご連絡ください。名簿に電子メールのアドレスを掲載いただける方はアドレスをお知らせください。

  • 〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1−1 桃山学院大学社会学部 宮本孝二研究室気付
    • 電話:0725-54-3131(ex.3001)
    • fax:0725-54-3214(代表)
    • e-mail: miyamoto@andrew.ac.jp
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