ニューズレター・JASESS


ニューズレター ・ JASESS No.69

社会・経済システム学会  2006.12.1

 

謹啓 会員諸氏におかれましては、ますますご清栄のことと存じ上げます。

 さて、本学会の第25回大会が、10月14日(土)、15日(日)の両日、神戸大学において開催されました。大会報告ならびに次回第26回大会の開催要領等についてお知らせいたします。

■第25回大会は好評裡に終了しました

 社会・経済システム学会第25回大会は、「市場主義と社会システムの再設計」と題する大会テーマのもと、10月14日(土)、15日(日)の両日、兵庫県神戸市の神戸大学で開催され、各分科会の報告、討論をはじめ、各プログラムとも好評裡に終了しました。

 1日目午後の基調講演では、神戸大学、EUインスティテュート関西・代表の久保広正氏を招き「IT化と社会経済システム改革 −UEにおける試み−」と題して、講演をして頂きました。また、今回は多数の先生方からのご報告があり分科会のみの開催とさせていただきました。1日目の分科会は4会場12報告、2日目の分科会は4会場13報告といったように盛大な大会でありました。

 なお今年度の大会は、第1日目に56名、第2日目に39名が参加し、盛況のうちに終了することができました。学会大会の開催に尽力された神戸大学の福田亘大会実行委員長をはじめとする大会実行委員の皆様のご協力に深く感謝いたします。

■次期理事・監事が決まる

 2006年10月14日(土)の総会の席上、次期理事選出のための投票が行われました。その結果、得票上位だった下記の10名の方々が次期の理事に選出されました。

 岩田昌征、阪本靖郎、竹下公視、谷本寛治、津田直則、出口弘、徳安彰、中山慶子、福田亘、宮本孝二(以上10名、五十音順・敬称略)

 翌10月15日(日)に次期理事による理事会が開催され、18名の次期理事と2名の次期監事が選任されました。

 次期理事:奥田栄、小野瞭、金子秦純、喜多一、日下正基、高坂健次、塩沢由典、庄司興吉、高瀬武典、高橋眞吾、田中秀幸、直井優、長尾史郎、奈良由美子、野田隆、日置弘一郎、依田博、渡辺聡(以上18名、五十音順・敬称略 は新規)

 次期監事:小幡範雄、村田晴夫 (以上2名、五十音順・敬称略)

 なお、次期理事、次期監事の任期は、いずれも2007年4月1日から2009年3月31日までです。

■次期会長に福田亘次期理事、次期副会長に谷本寛治次期理事が決まる

 2006年10月15日(日)に行われました次期理事による理事会において、次期会長に福田亘次期理事、次期副会長に谷本寛治次期理事がそれぞれ推薦されました。次期会長、副会長の任期は、どちらも2007年4月1日から2009年3月31日までです。

 なお、学会事務局は引き続き桃山学院大学に置かれ、宮本孝二次期理事に事務局長を継続していただくことになりました。

■編集長、関西支部長、関東支部長が決まる

 理事の改選に伴い、機関誌編集長、関西支部長、関東支部長の選任が次期理事による理事会において行われ、編集長に徳安彰次期理事、関西支部長に竹下公視次期理事、関東支部長に谷本寛治次期理事が就任することが決まりました。いずれも任期は2007年4月1日から2009年3月31日までです。

■名誉会員について

 2006年10月14日(土)に開かれた総会において、学会会則第18条および名誉会員規定に基づき、長年にわたり学会の隆盛にご貢献された畔上統雄、清成忠男、佐藤慶幸の3会員に、2007年度より本学会名誉会員となっていただくことが了承されました。

■第26回大会は、東京工業大学で開催することになりました

 社会・経済システム学会の第26回大会は、東京工業大学において下記の要領で開催することになりました。

セッションの構成

1)大会テーマセッション

大会テーマに沿った発表を歓迎する。申し込み時に大会テーマセッション希望と記していただいたもの、或は編集委員会で大会テーマに沿ったと判断した発表は大会テーマセッションとして扱う。

2)企画セッション

企画セッションは、適宜設定する。企画セッションについての提案を行いたい発表者は、発表申し込み時に企画テーマの概要とそのテーマでの発表のリストを添えて申し込んでいただきたい。セッションの設定の可否は編集委員会が行う。

3)自由論題セッション

広く社会経済システムに関する発表を公募する。

4)ISSS連係セッション

ISSSの日本での開催を記念して、ISSSと連動した発表を歓迎する。英文での発表も可能である。

5)ポスターセッション

ポスターセッションは、萌芽的研究発表、学生による積極的な発表、シミュレーション等のデモや討議の場としても積極的に活用してほしい。

大会CFP:

 社会経済システム学会では、広く社会経済のシステムの理論・実証・応用に関する研究発表を募集しております。大会テーマセッション、企画セッションに加え、自由論題として社会経済システムに関する理論的、方法論的研究。一般システム理論、システム科学、エージェントベースモデリング等における社会科学と関連した、理論的、方法論的研究。社会経済の個別システムに関する、環境、NPO、行政評価、災害、情報化、ネットワーク化など多彩な問題関心からの分析、調査、シミュレーションなどの研究。その他、社会・経済・組織の諸領域に対する、理論、実証、応用など様々な視点からのシステム論的な研究発表を募集しております。若手・院生の研究発表も歓迎します。ただし発表は、場合によってショート発表、ポスターセッションあるいは院生セッションにまわっていただく場合もあります。

【大会テーマ趣旨説明文】

 社会経済領域のシステム科学者は、社会経済の諸対象に対して、それをシステムとして認識し、何らかのモデルを作成する。自然言語、数理言語、あるいはシミュレーション言語を用い主体を含むシステムをモデルとして切り出し記述し、そこで生じている現象を分析・理解・解釈し、解決すべき問題を明らかにし、その解決法を模索する。これがシステム科学者の仕事である。

 このようなシステムとして主体を含む対象を捉える分析の方法論は、ウェーバの理念型から、ゲーム理論のような数理モデル、計量モデル、エージェントベースシミュレーションから解釈学的な言説まですべてで共通する認識構造であるといってよい。主体の側が構成した言説空間によって社会の中の指向対象を切り取り、分析するという基本構造は共通であるとしても、その切り取り方と、語る側の言語、問題理解と解決の方法を巡って多くの方法論的な対立と混乱がある。

 もともとフィードバック等のシステム概念は、因果的、機械的モデル観に対抗して、アリストテレス以来の目的因を記述するために登場してきたという側面を持つ。その後発展した、フィードバック制御、複雑性、階層性、構造変動、自己組織化、創発、学習等の諸システム概念は、領域を超えた「人間や社会を認識するための語彙」を提供し、20世紀後半の人間と社会を語る言説空間は豊穣なものとなった。日常言語の中でさえフィードバックのような概念は普通に用いられる。だが今日、その豊穣性は失われつつある。

 社会システム論と理論的システム論の間で、超え難い概念上の溝が、システム境界や、自律性などの概念を巡って生じつつある。またミクロとマクロを巡る対立、意味的システムと機能的システムを巡る対立も混乱に拍車をかける。これらを放置することは、システム科学がシステムという一般性を持った対象記述の言説空間の「単語」「概念モジュール」を構築し提供するという理念を放棄することに他ならない。我々は現在の知の地平の中で、人間社会に関する厚みのある記述を提供する事のできる、システム的な概念セットについて改めて再構築する必要に迫られている。それは理論レベルだけでなく、あらゆる人間社会に対するシステムの実践領域から抽出される必要がある。参加的アプローチ、解釈的方法、内部モデル、構造変動、自己組織化、システム境界、目的、学習、等々様々な語彙がシステム認識の座標軸の中に位置付けられ、豊穣な共有知の地平を再構成するための理論や方法論、実践、応用からの提言と討議を歓迎する。

注1)2007年は、2007年8月5日〜10日までISSS(International Society for Systems Science)の大会が初めて日本で開かれる。ISSSは、IFSR傘下で最もアクティブな国際学会。IFSR登録学会としての社会経済システム学会の会員諸氏も、ISSSで発表や企画セッションをぜひお願いしたい。

http://isss.org/conferences/tokyo2007/

注2)東京工業大学すずかけ台キャンパスは、渋谷から田園都市線急行で45分程度かかります。宿泊や食事などの情報は、大会運営委員会のホームページに情報を記載する予定ですが、宿泊は都内の適当なところにとっていただけますようお願いいたします。

注3)本大会は、東京工業大学のCOEプログラム「エージェントベース社会システム科学の創出」の支援を受けております。

http://www.absss.titech.ac.jp/

http://www.soars.jp

  1. 報告をご希望の方は、所属機関・氏名・報告論題・報告要旨(400字〜600字程度)を2007年5月31日必着で下記事務局までお送りください。
      • 送り先:〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1−1 桃山学院大学社会学部 宮本孝二研究室気付
        • 電話:0725-54-3131(ex.3001)
        • fax:0725-54-3214(代表)
        • e-mail: miyamoto@@@andrew.ac.jp(@を2つ削除してください)
  2. ご報告の採否は2007年7月頃にご通知できると思います。
  3. ご報告頂くことになった際には、2007年9月30日必着で3,000字程度の報告要旨原稿をお願いすることになりますので、あらかじめご了承ください。
  4. 第26回大会関連論文の機関誌への投稿締切日は2008年3月10日(必着)、完成論文提出締切日は2008年8月10日(必着)となっております。大会関連論文、一般投稿論文、特集論文の詳細は、社会・経済システム学会ホームページ内、機関誌編集方針の概要 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasess/journal/memo.html をご覧ください。

■新入会員紹介

 〜次の方々の入会が10月14日(土)の総会において承認されました〜

■昨年度会計報告および今年度予算

 2006年10月14日(土)の総会で、昨年度の会計決算について岸本・清成両会計監事の監査報告書とともに事務局から報告があり承認されました。また、今年度予算案についても事務局より資料に基づき報告があり総会で承認されました。

(詳細は省略)

■名簿作成について

 会員名簿更新にあたり以下の要領で名簿作成を行います。会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。同封いたしました会員名簿記載内容確認用返信はがきに記載されている内容をご確認下さい。修正・追加を赤でご記入のうえご返信下さい。修正・追加がない場合はそのままご返信下さい。なお、返信期日は20061231とさせていただきます。また、新しい名簿は2007年3月発行を予定しております。

■学会費滞納会員への会費請求方式について

 諸般の事情で学会費を滞納されている会員について、会費請求方式を次のように行うことが総会で決定されました。

継続して3年以上会費を滞納している会員(滞納4年目およびそれ以降の会員)には、学会誌は送付しないが、3年分会費の請求を行う。1年以上3年未満の会員(滞納3年目までの会員)には学会誌の送付とともに、滞納分の会費を請求する。長期滞納の会員におかれましては、会員資格継続が容易になりましたので、会費納入を何卒よろしくお願い申し上げます。



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