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事務局からのお知らせ |
書籍紹介『環境経済システムの計算理論』本学会会員山本秀一先生(和歌山大学)より自著紹介の申し込みがありました。本学会員諸氏にも興味深い内容であると思われますので、以下ご参照ください。 山本秀一(和歌山大学)です. 2003年4月に『環境経済システムの計算理論』(勁草書房,ISBN4-326-50240-1)エージェントベース・アプローチを環境経済学へ適用したものです.関心のお持ちの方は,手に取って頂ければと思います. 内容環境保全は,そのための制度の設計・機能の充実化のみならず,そこに関わる者それぞれの行動と取り巻く周囲の状況との相互作用によって生み出された結果のひとつの現れではないか. 人々の合理的行動には,全く自分のことしか顧みない極端な利己的行動と,創意工夫を生み出すような社会性,公共性を含んだ行動との間に,多くの階層が存在すると思われる.人々の利己心から発する合理的な行動は一枚岩ではなく,その違いによってメカニズムなりシステムの振舞いもまた異なってくるはずである.それらを行動仮説として定式化し,多数の人々の行動パタンとその相互作用によって経済システムをとらえること.そして,そのようなシステムの現象解明を行うことによって,より現実に役立つような制度設計への理論的な分析ができるのではないだろうか. 本書はこの問題意識のもとに,生物システムや経済・社会システム等のより複雑な現象解析のために用いられるエージェントベース・アプローチを採用し,「湖水」と呼ばれるゲーム・モデルを素材に,環境資源をめぐる複数主体間相互の作用をコンピュータ・シミュレーションにより分析する.そしてこのモデルから、環境保全を受容する社会のあり方の理論的考察を試みる. 目次
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