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社会・経済システム学会 第21回大会プログラム

転換期の社会システム―国家、市場、中間組織―

目次

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社会・経済システム学会 第21回大会・大会テーマ

「転換期の社会システム―国家、市場、中間組織―」

大会テーマ趣旨説明文

 世界は激動の様相を見せている。現代は新たなシステムへの過渡期であり、転換期である。第21回大会では、転換期の社会システムを取上げ、分析のための3つの軸として国家、市場、中間組織に焦点をあてる。国家と市場のあり方が世界的レベルで問われているが、新たに国家でもない市場でもない中間組織としてNPOや社会的経済(協同組合、共済、アソシエーション)などの存在とその役割が理論的にも実証的にも重要なテーマとなりつつある。この国家、市場、中間組織という3層を軸として、従来のシステムにおける矛盾の分析や新たな社会システムへの展望を含みつつ、転換期におけるシステムの諸問題を大会テーマとしたい。

 国家、市場、中間組織の3層は、それを特徴づける要素に分解していくと、民族、政府、政策、市場メカニズム、情報、効率、競争、協同、営利、非営利、私益、共益、公益などが現れる。これらはシステム、そのメカニズム、行動主体、その目的や根底に存在する価値観までを含んでいる。転換期の社会システムの議論では、これら3層の諸要素を主な切り口として、さまざまな具体的テーマが取上げられることになる。

 今日の具体的テーマはどれ一つを取り上げても、転換期特有の深刻な問題を抱えている。民族、資源・環境、グローバリゼーション(地域、国民経済、国際経済レベル)、IT革命、高齢化社会、財政再建、危機管理など、問題山積みのケースばかりである。激震に襲われているケースも少なくない。システムの盛衰という視点から見ると、システムの矛盾が拡大しつつあるケース、崩壊に向かっているケース、新たなシステムの萌芽が育っているケース、着実に新たなシステムとして発展に向かっているケースなど、さまざまなケースが同時に並存しているが、現代ではこれらが全体として転換期の社会システムを形成している。

 われわれは新たな社会に軟着陸できるのだろうか、それともハードランディングが待ちかまえているのだろうか。これまでの大会では、システム転換期の問題が何度も取り上げられてきたが、転換期においては、システム転換の問題はさらに重要度を増すであろう。従って、システムの本質に係るさまざまな研究とともに、システム転換に結びつく新たな実践的研究も歓迎されよう。

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